公開・運用公開 約6分

移行元と移行先の対応表を作る:旧URLの用件を残す判断

サイトのページを統合するとき、古いURLをすべてトップへ送っていませんか。架空の施設サイトを題材に、移転・統合・維持・廃止を仕分け、到着先に残す情報と確認条件を記した対応表を作ります。

この記事の目次
  1. 古いURLを開く人が、何を調べに来るか
  2. 五つの旧ページを、四つの扱いへ分ける
  3. 統合先には、二つの用件が本当に残っているか
  4. 迷う行は、廃止と未決定を混ぜない
  5. 表を設定担当へ渡す前の照合

サイトを整理して「利用案内」を一ページにまとめたら、古い料金ページの行き先が決まらなくなった。移行元と移行先の対応表を作るときは、新しいファイル名だけでなく、古いURLを開いた人の用件がどこで解決するかを対応させます。

ここでは架空の地域交流館を使い、ページを再編する前の表を作ります。自分のサイトのページ一覧を読める人向けの練習です。サーバーの設定や実際の削除は行いません。紙や表計算ソフトで、移行方針を確認できる成果物を用意します。

古いURLを開く人が、何を調べに来るか

新しいサイトのメニューから旧ページを外しても、以前の案内に載せたURLを開く人はいるかもしれません。新メニューだけを見て移行先を決めると、その人の入口が対応表から抜けます。まず手元の旧ページ一覧を出し、各行に「料金を知る」「場所を知る」など用件を書きます。

この練習では同じサイト内のパスを使います。/price.htmlはサイトの先頭から見た説明用のパスで、このブログの実際のリンクではありません。実サイトではドメインをまたぐ場合や、クエリ付きのURLを別の内容として使う場合もあるため、同じページと扱う範囲を先に確かめます。

一覧を集める段階で、ページ名だけを転記しないようにします。旧ページの本文を開き、入口となる用件と、失うと困る情報を一つずつ記録してください。「料金」という題名でも、実際には減免条件や支払い時期が載っている場合があります。

Googleのサイト移転ガイドも、現在のURLから新しいURLへの対応を準備する手順を示しています。ここではその設定前の判断を練習します。表ができたことと、転送が動作したことは別です。

五つの旧ページを、四つの扱いへ分ける

架空の交流館では、料金と利用時間を新しい利用案内へまとめ、交通案内のURLを変更します。一方、活動記録は同じURLで残し、もう提供していない旧サービスには代わりの内容がない設定です。

旧URLと用件 扱い 移行先・残し方 到着先に必要な内容
/price.html:料金を調べる 統合 /guide.html 料金表と支払い時期
/hours.html:使える時間を調べる 統合 /guide.html 利用時間と休館日
/map.html:場所を調べる 移転 /access.html 住所と入口の案内
/report.html:過去の活動を読む 維持 /report.html 過去の記録である旨と開催日
/rental-old.html:旧サービスを調べる 廃止候補 代替ページなし 運営者が廃止を確認してから扱いを確定

最後の行の「代替ページなし」は、調査していない空欄とは異なります。練習ではサービスの終了自体は確定、ページの廃止は未承認という状態です。移行先を無理に埋めず、判断が残る行として止めます。

実際の対応表には、旧URL一覧を作った日、内容を確認する人、転送等を設定する人、確認の状態も添えます。担当名を知らなければ勝手に割り当てず、次に誰へ確認するかを決めます。URL欄へ「担当者に聞く」と書くより、行き先と作業状態を分けた方が設定時の取り違えを防げます。

統合先には、二つの用件が本当に残っているか

priceとhoursが同じguideへ向かうこと自体は問題とは限りません。ただし、利用案内の見出しだけを作り、料金表を入れ忘れていれば受け皿は未完成です。「二ページを一ページにした」という作業報告ではなく、二つの用件が解決することを確認します。

この例のguideの原稿は「利用料金」「利用時間・休館日」の二節を持つ形にします。料金表の直後に支払い時期、時間の直後に休館日の説明を配置します。旧ページと新原稿を並べ、表の右端の項目がすべて見つかれば、内容の移行は合格です。

一つ目の失敗は、削除するページを全部トップへ送る案です。トップが開けても、料金や休館日に答えていないなら用件を引き継いでいません。修正では料金と時間をguideへ対応させ、本文の該当節を確かめます。無関係な一ページへの一括転送を避ける方針は、前掲の移転ガイドにも示されています。

「関連していそうなページ名」を選んだだけでは終わりません。到着後にさらに古いPDFを探さないと料金が分からないなら、どこまでが今回の移行対象かを見直します。PDFを残す場合も、案内と内容の更新責任を確認表に含めます。

迷う行は、廃止と未決定を混ぜない

二つ目の失敗は、移行先が分からない行を削除し、表をきれいにすることです。旧URLの一件が管理対象から消え、設定漏れなのか意図した廃止なのか分からなくなります。修正では旧URLを残し、状態を「保留」、確認先を「施設の運営担当」、問いを「代替案内を残すか」と記録します。

回答後の模擬の完成行は「/rental-old.html、廃止、代替なし、運営担当が旧サービスの案内を残さない方針を確認、配信設定と応答の確認は未実施」です。これは練習上の記入例であり、実際に誰かへ確認した記録ではありません。

終了しても記録として読む価値があれば、削除せず維持する案があります。reportの行がその例です。終了後の本文をどう直すかは、期限を過ぎた案内の記事で扱っています。日付が古いだけでURLの廃止を選ばず、内容を残す判断と住所を変える判断を分けましょう。

この表はサーバーの転送設定そのものではありません。恒久的な移転にはサーバー側の転送が候補になりますが、利用中の配信環境で何ができるかを設定担当へ確認します。削除時の応答も含め、表だけで検索結果の反映や順位を保証することはできません。

表を設定担当へ渡す前の照合

15〜20分を目安に、上の五行を自分の練習用の表へ写し、次の四条件を点検します。廃止候補は、未決定のままでも漏らさず残すことが今回の合格条件です。

  • 旧URLの五件がすべて一度ずつ登場し、理由のない重複や欠落がない。
  • guideには料金と時間の両方があり、それぞれ支払い時期と休館日の記載まで確認できる。
  • mapの移転先はaccessで、住所と入口の案内がある。トップを代用していない。
  • 廃止候補には移行先の空欄だけでなく、代替の有無・保留理由・確認先がある。

設定後の検証では旧URLから始め、到着するURLとその内容を確かめる欄を別に追加します。途中の旧URLを経由する案より、最終の移行先を直接対応させる方針で担当と照合してください。リンク先を確かめる記事はパスの誤りの調査、更新後の確認範囲は周辺ページの点検に使えます。

今回の成果物は「設定済み」の報告ではなく、行ごとの決定と未決定を追える表です。公開前テストの無料レッスンへ進むときは、表の内容確認、設定、公開先での確認を別の状態として残します。

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