16ミリで撮ると、費用がかなりかかりますよね。
フィルムが1巻1万円前後で、現像とスキャンにも同じくらいかかります。2分47秒で2万円。10分の短編だと、撮り直しも含めて30巻くらい使うので、60万円になります。デジタルなら、カメラを借りても数万円で済みます。
それでもフィルムを選ぶ理由は何ですか。
撮る回数が減るからです。デジタルだと、とりあえず回しておいて、あとから選ぶ。フィルムではそれができないので、撮る前に何を撮るかを決めておかないといけない。役者さんとの段取りも、カメラを回す前にほとんど終わっています。
撮影は1日4巻まで
1日にどのくらい撮りますか。
多くて4巻です。フィルムの交換は、黒い袋の中に手を入れて手探りでやるので、10分くらいかかる。そのあいだ、役者さんには待ってもらいます。最初は申し訳なかったんですが、その10分で次のシーンの話をするようになって、今はなくてはならない時間になりました。
交換しているあいだは、誰もモニターを見ていない。それがいいんだと思います。
秋山大輔
現像から戻るまで、何が撮れたか分からない
その場で確認できないのは、不安じゃないですか。
不安です。現像所から戻ってくるまで1週間かかるので、そのあいだは毎日気になっています。一度、カメラの中でフィルムが噛んで、2巻分が真っ白だったことがあります。そのシーンは撮り直しました。
新作について教えてください。
祖母の家を取り壊す前の1週間を撮った、12分の短編です。来年の2月に、都内の小さな映画館で1週間だけ上映します。フィルムのまま映写するのは初日だけで、ほかの日はデジタルに変換したもので上映します。その劇場で映写機を扱える人が、もう1人しかいないので。
- 作品秋山大輔『解体の前の週』(12分、16ミリ)
- 上映2027年2月、東京都内で1週間
この記事はJUNKBRANDINGのデモ用に作成したものです。登場する人物・団体・施設・発言は、すべて架空です。
