劇場は商店街のアーケードを抜けた先、二階建ての建物の1階にある。チケットは窓口で、現金のみ。2本立てで1300円、シニアと学生は1000円。入れ替えはなく、一度入れば2本とも見られる。
館主の西村和子さんは、父親から劇場を継いで27年になる。閉館の理由は建物の老朽化で、耐震補強の見積もりが1億円を超えた。
開館した年の作品を探す
閉館が決まってから、西村さんは開館した1958年に上映した作品を、父親の残した帳簿から書き出した。全部で62本。そのうちフィルムかデジタルの素材を借りられるものを配給会社に問い合わせて、最後の3か月で28本を上映できることになった。
「借りられなかったものも多いです。フィルムが残っていない作品もあるし、権利を誰が持っているのか分からないものもある」
平日の昼に、80人
取材に行った火曜日の昼の回は、120席のうち80席ほどが埋まっていた。閉館を発表する前は、平日の昼は10人入ればいいほうだったという。
ロビーには、来た人が自由に書けるノートが置いてある。「高校生のとき、初めて一人で映画を見たのがここだった」「ここで見た映画の題名が思い出せない。冬で、雪の場面があった」。西村さんはときどきノートを読んで、思い出せない題名を帳簿から探し、横に書き添えている。
閉めると決めてから、お客さんが増えた。もっと早く言えばよかったのかもしれない、とは思います。
西村和子
映写機の行き先
劇場にある35ミリの映写機2台は、県内の大学が引き取ることになった。映像学科の授業で使うという。座席は希望者に1脚5000円で譲る予定で、すでに40件の予約が入っている。
- 開館1958年
- 閉館予定2027年1月31日
- 座席数120席
- 料金一般1300円、シニア・学生1000円(2本立て、現金のみ)
この記事はJUNKBRANDINGのデモ用に作成したものです。登場する人物・団体・施設・発言は、すべて架空です。
