制作背景
東浜電機が1959年に発売した卓上ラジオ。それまでの木製キャビネットに代えて、初めて樹脂の筐体を射出成形で量産した製品である。製図は同社意匠課によるもので、量産図面とは別に社内の展示用として清書されたものが残っている。
前面パネルはアルミ板にアルマイト処理を施し、スピーカーの孔はプレスで一度に抜いている。発売当初の価格や販売台数の記録は、同社の資料からは確認できていない。
観察できる造形的特徴
- スピーカーの孔は直径約3.5mmで、9段×13列の117個。
- 選局目盛りの窓は正面の右上にあり、指針だけが朱で描かれている。
- つまみは同じ直径の2つで、音量と選局を左右に分けている。
- 側面図から、奥行き110mmのうち背面の約40mmが放熱用に絞られていることがわかる。
図版





