制作背景
北谷村の木工所が、県内の公民館と学校向けに製造した椅子。設計した井口 恒夫は木工所の職人で、後脚から背もたれまでを1本のブナ材で曲げる構造にした。
積み重ね図の6脚目だけが朱で描かれているのは、6脚目で背もたれが前の椅子の座面に当たる寸法の確認を示すと考えられる。現存する製品で積み重ね数を確かめた調査ノートをジャーナルに掲載している。
観察できる造形的特徴
- 後脚と背もたれは1本の部材で、座面の後端で緩やかに曲がる。
- 前脚はまっすぐで、座面の前端よりわずかに内側に入る。
- 積み重ね図では、1脚ごとに約44mm上へ、約10mm後ろへずれている。
- 6脚目のみ朱で描かれ、背もたれの上端が5脚目の背もたれと交わる。
図版






