制作背景
東浜県が沿岸の気象観測のために建てた観測所。県の営繕課が設計し、1934年に竣工した。建物は1971年に観測業務が移転したあと取り壊されており、残っているのは営繕課の図面綴りに含まれていた立面図2枚と配置図1枚だけである。
図面の注記によると、外壁はコンクリート打放しの上に白色セメントを吹き付けて仕上げている。潮風による劣化を抑える目的だったと考えられるが、それを裏付ける記録は見つかっていない。
観察できる造形的特徴
- 観測塔は直径約6mの円筒で、横長の窓が9段、ほぼ等間隔に並ぶ。
- 塔の頂部は緩い曲面の屋根で、中央に風向計の柱が立つ。
- 事務棟の窓は縦長で7つ。塔の横長窓と向きを変えている。
- 地盤線の下に波を表す線が8本描かれ、海に面した敷地であることを示している。
図版





