制作背景
東浜市住宅協会が1961年から1965年にかけて3期に分けて建設した賃貸住宅のうち、第2期(84戸)の南側立面図。収蔵しているのは青焼きではなく、トレーシングペーパーに墨入れした原図で、坂下建築研究室の旧所員から2019年に寄贈された。
バルコニーの手摺は工場で製作したプレキャスト部材で、現場では取り付けだけを行った。図面上部の朱書き「△2 手摺子ピッチ変更」は、第1期の入居後に寄せられた要望を受けて手摺子の間隔を詰めた記録と考えられる。変更前の寸法は図面からは読み取れない。
観察できる造形的特徴
- 14スパン×5層の立面を、2つの階段室が4:6:4の位置で区切っている。
- 窓の幅と高さは全住戸で同じ。階による違いはバルコニーの手摺だけにある。
- 手摺子は1スパンに6本描かれ、朱書きで間隔の変更が指示されている。
- 地盤面より下はハッチングのみで、基礎の形状は描かれていない。
図版






